「英語の勉強の仕方がわからない」と頭を抱える人は少なくありません。
最適な勉強方法は、個人の実力や状況、英語を勉強する目的によって大きく変わってきます。
そのため、目的が不明瞭な状態でひたすら英単語を覚えたとしても、英語の実力が伸びるとは限りません。
まずは自分が「英語の勉強の仕方がわからない」と感じる原因を探り、目的達成のために最適な勉強方法を考えることが重要です。
今回の記事では、英語に苦手意識を持っている方に向けて、英語の勉強の仕方がわからないと感じる理由やその対処法を紹介します。
英語の勉強の仕方がわからない?
「英語の勉強の仕方がわからない」「英語の実力が全然伸びない」と英語に苦手意識を持っている人は多く見受けられます。
例えば、単語をとりあえず覚えてみたもののテストが悪かった、文法は問題集で勉強したけどうまく話せないなど、勉強の仕方が合わないと感じるケースはさまざまです。
このように英語の勉強の仕方がわからないと感じる人は、自分の目的を達成するために最適な方法で勉強できていないかもしれません。
まずは現時点の勉強方法における問題点を探り、改善を目指すことが大切です。
英語の勉強の仕方がわからないと感じる理由
ここでは、英語の勉強の仕方がわからないと感じる理由を紹介します。
受験英語がベースになっている
スピーキングを上達させたいという場合、受験英語がベースになった勉強方法で学習を進めると実力がなかなか伸びない可能性があります。
受験英語は主に文法や文章読解、語彙力などを含むリーディングやライティングの知識が問われますが、スピーキングなどの実践的な英語はリーディングやライティングの勉強だけでは伸びにくいためです。
もちろん、受験英語がベースになった勉強方法では、ベースとなる知識を身につけることができます。
しかし、スピーキングはアウトプットするスキルが必要になり、受験英語のための勉強方法ではカバーすることができません。
アウトプットできていない
先ほど説明した通り、スピーキングを上達させたいという場合はアウトプットの練習が必要になります。
インプットにフォーカスしすぎても、それらの知識をアウトプットする方法がわかっていないと、上手く話せるようにならないためです。
例えば、「語彙力があるのにスピーキングでは簡単な単語しか使えない」という場合は、アウトプットの練習をすることで、より表現力に富んだスピーキングができるようになります。
スピーキングを上達させるには、英語で会話する機会を作り、実践的な練習を取り入れていくことが重要です。
目的が不明確
英語を学習する目的が不明確な状態だと、必然的に目的達成に最適な勉強方法も不明瞭になってしまいます。
学校のテストや受験、TOEICなどの資格、留学、キャリアなど、英語を勉強する目的は個人によってさまざまです。
これらの目的によって最適な勉強方法は異なります。
TOEICなどの資格であれば出題形式に慣れる必要がありますし、留学やキャリアのための英語を勉強するなら、スピーキングやリスニングなどの実践的な英語が必要になります。
まずは目的を明確にして、それを達成するために必要な勉強方法や時間を逆算的に考えていくとよいでしょう。
苦手分野を把握していない
英語の勉強の仕方がわからないと感じる理由として、苦手分野を把握していないケースが考えられます。
英語は文法や語彙、ライティング、リーディング、スピーキング、リスニングなど、さまざまな要素で構成されています。
実力を大幅に伸ばすには、苦手分野に焦点を当てた勉強が必要です。
模試やテストなどの結果を分析したり、問題集を解いたりする中で、まずは自分の苦手を見つけることをおすすめします。
英語の勉強の仕方がわからない時の対処法
英語の勉強の仕方がわからない時の対処法を紹介します。
目標を明確にする
まず目標を明確にするところからスタートしましょう。
英語を勉強することで何を達成したいのか、いつまでに目標を達成する必要があるのかを明確にします。
例えば、3ヶ月後のTOEICで800スコアをとる、スピーキング力を1年以内に日常会話レベルに上げるなど、具体的な期限と目標を決めることが大切です。
目標が不明瞭なままだと、学習計画を立てられませんし、効率的な勉強方法を見つけることができません。
学習計画を立てる
目標を明確にしたら、続いて学習計画を立てましょう。
英語の勉強の仕方がわからない場合は特に、学習計画を立てることが重要です。
学習計画では、どのような方法で勉強するか、どのようなスケジュールで学習を進めるかなど具体的な計画を立てていきます。
例えば、最初の1週間は基礎作りからスタートして3ヶ月後までに応用問題に対応できるようにするなど、「いつまでに何をするか」を決めることが大切です。
ただ、これらのスケジュールは状況や進捗をみて、柔軟に変更していく必要があります。
映画や音楽の英語に触れる
英語に慣れるために、映画や音楽の英語に触れる機会を作るとよいでしょう。
英語の勉強の仕方がわからない場合、こういったコンテンツに触れるだけでも十分学習することができます。
例えば、歌詞や台詞の中でわからない単語を調べたり、発音を真似したりすることで英語の実力は伸びていきます。
特に映画や音楽を通して英語を聞き取る力が身につくので、リスニング力を高めるのに有効でしょう。
英語のニュースを聞く
映画や音楽と同様に、英語のニュースを毎日聞くことでリスニング力が向上する可能性があります。
ただ、英語のニュースでは難しい表現や少しフォーマルな言い回しが使われるので、上級者向けの練習方法といえるでしょう。
現在は、スマートフォンのアプリから海外ニュースを聞けたり、動画サイトなどでニュースを検索したりなど、さまざまな方法で海外ニュースにアクセスできます。
さらに、英語だけでなく、海外で起きている社会問題や情勢も一緒に学ぶことができます。
アウトプットの場所を作る
スピーキング力をアップさせたい方は、アウトプットの場所を作ることが大切です。
インプットはテキストや動画コンテンツなどを使って自分で行うことができますが、アウトプットは練習できる機会を意識的に作らないと上達しません。
例えば、英会話教室に通う、海外の友達と話す、独り言を英語で言ってみるなど、能動的に英語で話そうとすることが重要です。
現在は多くのオンライン英会話サービスも利用できるので、自分にあった方法を探してみてください。
留学する
英語力を一気に向上させたいという方は、留学も視野に入れるとよいでしょう。
カナダやアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど、英語が公用語の国に滞在することで、英語に囲まれた生活を送ることができます。
英語初心者向けの語学学校も数多く存在し、実際に多くの人が留学に挑戦しています。
ただ、留学はコストや時間が必要となりますし、留学にいけば必ずしも実力が伸びる訳ではないことを留意しておきましょう。
自分にピッタリな英語の勉強方法を見つけよう
今回の記事では、英語に苦手意識を持っている方に向けて、英語の勉強の仕方がわからないと感じる理由やその対処法を紹介しました。
英語の勉強の仕方がわからない場合、目的が明確になっておらず、目的にあった学習を実践できていない可能性があります。
映画や音楽、海外ニュースなど、テキストや問題集以外にも勉強する方法は豊富にあります。
自分にあった方法を探して英語を勉強してみてください。
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