「文系学部にはどのような種類があるの?」
「どのように文系学部を選ぶべき?」
など疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
文学や語学などが含まれる人文科学、政治や経済、国際関係などが含まれる社会科学といったように、文系の学部にはさまざまなものがあります。
そのため、自分に合う学部を見極めて後悔しない選択をすることが重要です。
今回の記事では、文系の学部を一覧で紹介します。
就職に活かしやすい学部についても紹介するので、キャリアを重視している人はぜひ参考にしてください。
文系の学部選びは重要
文系の学部選びは慎重に行うことが大切です。
文系と一概に言っても、文系の学部にはさまざまなものがあります。
例えば、法学部、経済学部、経営学部、外国語学部、国際教養学部など、学部によって学べることが大きく異なります。
これらの学部を大きくグループに分けると、人文科学(文学、語学、教育など)や社会科学(法律・政治、経済・経営・商学、社会学、国際関係、情報・メディアなど)に分類することが可能です。
このように文系学部は多種多様なのでよく調べずに学部を決めてしまうと、授業がつまらない、就職しにくいなど、後悔する可能性があります。
【オススメ】文系の学部一覧
ここでは、それぞれの文系学部における特徴を説明します。
法学部
法学部は名前からもわかるように法律について学ぶ学部です。
具体的に説明すると、憲法や民法、刑法などの法律をはじめ、行政法や租税法、国際法などについて考えていきます。
法学部では、論理的思考力や文章力を伸ばしやすく、物事を体系的に捉えるスキルを身につけることができます。
就職先としては、裁判官、検事、弁護士などの法律家、官公庁や警察官などの公務員が挙げられるでしょう。
経済学部
経済学部では、金融の仕組みや経済現象、経済活動について学びます。
マクロ経済学やミクロ経済学などの理論や、計量経済学などについて学ぶ機会を得られますし、ビジネスやマーケティングについての知識を身につけられます。
数理的な分析手法を用いることが多く、将来に役立つスキルも養うことができます。
就職先としては、金融機関や証券会社、企業、政府機関などが主流です。
経営学部
経営学部は、企業の経営方法を中心に研究できる学部です。
経済学部とよく混同されやすい学部ですが、理論的なアプローチの経済学部に対し、経営学部はより実践的な知識にフォーカスしていると言えるでしょう。
ただ、関連性の高い学部なので完全に両者を切り離すことは難しいです。
実際に、「経済学科」と「経営学科」を同じ学部の中に位置付けている大学も見受けられます。
大学の学部やコース説明にしっかりと目を通して、より興味関心の高い学部および学科を選ぶとよいでしょう。
外国語学部
名前からもわかるように外国語学部は、日本語以外の外国語について研究する学部です(日本語学科を設けている大学もあります)。
単純に外国語のスピーキングやライティングスキルなどを身につけるだけでなく、言語の文化や歴史についても知識を身につけます。
例えば、英語やドイツ語、フランス語、アフリカ言語、アジア言語など、あらゆる地域の言語を専門にすることが可能です。
語学についての知識は、通訳や翻訳家、アナウンサー、ホテル、外国語講師などのキャリアで活かすことができます。
国際教養学部
国際教養学部は、あらゆる学問領域を横断的に研究できる学部で、国際的な視点から人間や文化、社会について研究できます。
英語で講義を受けられる大学も多数存在し、国際的な感覚を養うことができます。
また、幅広いトピックを扱うので、さまざまなことに興味関心が向く人におすすめの学部です。
グローバル化が加速する中で、語学力や情報処理能力を備えた人材へのニーズは高まっており、さまざまなキャリアを選べるといえるでしょう。
文学部
文学部では、言語、文化、歴史、哲学などの分野が研究対象となっています。
人文科学に分類される文学部は、大まかにいうと人間について理解することを目的とします。
人間の表現や思考などを理解する中で、幅広い教養を身につけることができますし、表現力や感性を養うことができます。
さらに、小説や詩、エッセイなどのクリエイティブ・ライティングを学ぶこともできるため、文学部出身には、文章を書く仕事を選ぶ人が多いです。
教育学部
教育学部は、教育学や教育心理学、社会学などを扱う学部です。
発達や教育について研究することができます。
教育学部では教育免許を取得できるケースが多く、学校の教員になる人が多く見受けられます。
小学校、中学校、高校の中でどの教員資格を取得できるか、大学によって異なるので事前にチェックすることが大切です。
教員以外のキャリアとしては、行政職の公務員や教育系の民間企業などが挙げられるでしょう。
社会学部
社会学部は、社会現象や社会問題、社会システムなど、社会の仕組みについて理解を深める学部です。
貧困や格差、差別、犯罪・テロリズム、教育、家族、マスメディア・SNS、ジェンダー、街づくりなど、さまざまな社会問題に焦点を当てています。
研究手法としては、統計やアンケートなどの量的アプローチと、フィールドワークやインタビューなどの質的アプローチを学ぶことが可能です。
幅広い分野を扱う学部なのでキャリアも幅広く、就職先は金融・保険や情報通信、マスメディア、製造業などさまざまです。
総合政策学部
総合政策学部では、あらゆる社会問題に対しての政策を立案する力を養うことができます。
具体的に言うと、マーケティングや国際政治、経済、エネルギー・環境政策などを対象にして研究を行っていきます。
社会問題を多角的な視点から捉えられるようになり、解決策を考える上で柔軟性や行動力を伸ばすことが可能です。
就職先としては、国家公務員や政治家、ジャーナリスト・編集者、経営コンサルタント・アナリスト、大学教授などが挙げられるでしょう。
心理学部
心理学部では、認知心理学や発達心理学、社会心理学などについて科学的に学ぶことができます。
人間の行動や思考、感情などに興味がある人に人気の学部です。
認知行動療法などの心理療法を理論的に学ぶこともできますし、実践的な技術を身につけることもできます。
心理学とは関連性の低いキャリアを選ぶ人もいますが、公務員や心理カウンセラー、教師などの職業では心理学の知識を活かすことが可能です。
観光系学部
観光系学部は、観光に関する経営学や文化学、社会学、語学を研究する学部です。
観光系学部では、観光開発や経営、観光政策、地域、文化など、専門性の高い講義が展開されます。
そのため、地理や歴史、語学などの知識も必要です。
卒業後の進路としては観光関連のサービス業を選ぶ人もいますし、関連性の低いキャリアを選ぶ人もいます。
就職に有利な文系の学部
ここまで数多くの文系学部を紹介してきましたが、就職に有利な学部はあるのでしょうか?
結論から述べると、法学部や経済学部などのビジネスで役立つスキルを身につけられる学部は就職に有利です。
例えば、法学部では論理的思考力や文章力を伸ばすことができますし、経済学部においてはビジネスに直接関係する知識を身につけられます。
もちろん、どのような就職先を希望するかによって、キャリアに有利な学問は変わってきます。
自分のやりたいことを実現できるような学部を選びましょう。
自分に合った文系の学部を選ぼう
今回の記事では、文系の学部一覧、就職に活かしやすい学部を紹介しました。
本記事で紹介したように、法学部や経済学部、外国語学部、心理学、総合政策学部など、文系の学部にはさまざまなものがあります。
学部選びは大学生活や将来を大きく左右します。
キャリアに活かせるか、興味関心のあることを研究できるかなどを考慮しながら、慎重に進路を選ぶことが重要です。
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